地域枠一期生の山口先生が、博士号を取得しました。

2019年3月22日
地域枠一期生の山口先生が、博士号を取得しました。


 山口祐貴先生は、益田赤十字病院に勤務しながら島根大学医学部医学研究科博士課程「地域医療・地域包括ケア指導者育成コース」に入学し、研究に熱心に取り組まれました(指導:地域医療教育学講座)。今後、地域医療のリーダー(指導者)として、益田圏域における後輩医師の育成を担い、地域医療の発展に大きく寄与されることが期待されます。

 

学位論文名:Piperlongumine rapidly induces the death of human pancreatic cancer cells mainly through the induction of ferroptosis

 

要旨

山口先生は、膵臓がんの新たな治療法を開発するために、インドナガコショウから分離された天然物質であるパイパーロングミン (PL)及び植物増殖因子であるコチレニンA (CN-A)、抗リウマチ薬として使用されているスルファサラジン (SSZ)のヒト膵がん細胞株に対する細胞死誘導効果を検討しました。その結果、PLは、膵がん細胞に細胞死を誘導し、その細胞死がフェロトーシスによるものであることを世界に先駆けて明らかにしました。さらに、PLにCN-AあるいはSSZを併用した場合、PL単独に比べ膵がん細胞の細胞死は相乗的に増加したこと、その細胞死は、フェロトーシス阻害剤により抑制されたことを明らかにし、加えて、PL、CN-A、SSZの3剤併用は、効率よく膵がん細胞に細胞死を誘導することも確認しました。近年、フェロトーシスは従来の抗がん薬に耐性となった細胞に対しても細胞死を誘導することが示されており、本研究結果は、薬剤耐性となった膵がんの新たな治療としての可能性を示すものと考えられます。
Int J Oncol 52(3):1011-1022, 2018. doi: 10.3892/ijo.2018.4259.

地域枠一期生の山口先生が、博士号を取得しました。