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臨床実習病院体験記

 

総合病院 松江生協病院

 松江生協病院

 

出雲市民病院に伺ったのは6月で、雲南市立病院に伺ったのは 7月、すっかり間が空いてしまいましたが、なんとかこの度予定を調整して、昨日松江生協病院さんをご訪問させていただくことができました。

とはいえ午前中は松江で別件の用事があり、午後からの見学となりましたが……。

午後の最初はVF(嚥下造影検査)の見学(2件)と、その結果を患者さんやご家族に説明している様子も見学させていただきました。

VFという検査自体を具体的にどうやって行うか、学生さんに見てもらえましたし、嚥下したときに物質の性状・大きさによっての流れ方の違いや、顎を引いたりすることで嚥下がうまくいくようになる様子もダイレクトに見ることができました。また、その結果を踏まえての熟練された医師による、患者さんとご家族へのわかりやすい説明、生活指導も見ていただきました。

松江生協1

続いて外来実習です。これは午前中には初診の患者さんの問診を取ったりということをされているそうなんですが、今回お邪魔したのは午後でしたので、再来患者さんの外来を見学+αさせて頂きました。

患者さんの入室前に少しその患者さんの疾患について、予習の説明があった後呼び入れ、診察をされる様子を見学させていただくのと、各々の検査の解釈を都度都度質問されて学生さんが答える、みたいな感じで進めて頂いておりました。とにかくお忙しい外来の合間とは思えない懇切丁寧なご指導で、感銘を受けました。

松江生協2

ご覧ください。指導医のS先生(左)の柔和な表情。常にやさしいオーラ満開で教えてくださっています。

1人の患者さんでは食事指導のコツを、説明用のパンフレットを使って説明をさせていただいたり、患者さんの 適切なカロリーを計算したりしていました。また患者さんがどんどん来られる中で、循環器科の患者さんでしたので必ず心電図を撮って入ってこられるので、その心電図を一つ一つ判読してそれを先生からフィードバックしていただいたりしました。

また患者さんが入ってこられたときに、患者さんの自覚症状からNYHA心機能分類についてはどうなるかなどなど、ちょいちょい質問をされてそれに答えたり、また患者さんの所見の記録を補佐したり、いろいろと手を動かすこともあって飽きさせないよう工夫していただいてるなあ、と思いました。ある患者さんでは起立性低血圧のような訴えがあったため、Schellong testを学生さんにやらせていただいて、見事に陽性であったという学びもありました。

外来室には電子カルテが並列に2台あって、1台は完全に学生さん用になっていること、そしてネット環境も優れていてすぐに調べ物をすることが可能であることなど、非常に学習しやすい環境になっていました。

胸部X線の読み方、心電図の読み方、院内の紹介などはあらかじめ動画にされていて、それを視聴しておくことで予備知識を頭に入れることができるようにしていただき、先生方の手間も省けているところがあるようです。このアイデアは他の病院でも使えるものだと思いました。

この4週間の振り返りでは、大学でできないこととして目標に挙げていた、
・他職種の話を聞いたり働いている様子を見ることができた
・退院調整の場面に同席することができた
・訪問看護に同行して実際の患者さんの暮らしぶりを見ることができて印象的であった
・班会にも参加できて、一般の方にお話しする難しさややりがいを実感できた
・エコーはレクチャーをしていただき、実際に患者さんに当てさせていただく機会もあった
・とにかく皆さん優しかった

などなど、充実の実習であったことがよくわかりました。

突然の見学にご対応いただいき、ずっとご案内いただいた秘書課のTさん、そしてS先生、それから院長先生、本当にお世話になりました、そしてずっと本学生がお世話になっております。本当にありがとうございます。

松江生協病院

 

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